【特集】この夏を総決算! ことしは“金”と”突然” 覚えていますか?あの出来事 《新潟》
日本中を熱狂させたスポーツの祭典からゲリラ豪雨、そして政治の重要局面など。ことしの夏も色々ありました。
覚えていますか?あの出来事……ことしは“金”と”突然”。
この夏の出来事を振り返ります。
8月1日、夜空に一輪の菊の花が咲きました。
79年前の長岡空襲で亡くなった人の慰霊と平和への祈りが込められた「白菊」。
戦火から逃れるため多くの人が飛びこんだ柿川では灯ろう流しが行われ、犠牲者を悼みました。
その翌日から始まった長岡まつり大花火大会。
週末の開催ということもあり2日間で合わせて34万席用意された有料観覧席は完売しました。
〈東京から帰省した女性〉
「私は(長岡が)地元で東京に行ったので長岡花火だけは毎年帰ってきています」
〈観覧に来た人〉
「すごく楽しみ。夏だなーって感じ」
全長約2キロにもおよぶ「復興祈願花火フェニックス」
今年は能登半島地震からの復興への願いも込められました。
みなさんはもう手にされたでしょうか。
20年ぶりとなる新しい紙幣!
発行初日の7月3日、新紙幣を求めて列ができていました。
〈新紙幣を手に入れた人〉
「ちょうどお祝いのお金をお包みする予定があるものですから差し上げた方に喜ばれるかと思って」
世界で初めての「3Dホログラム」技術…… 。
1万円札に渋沢栄一、5千円札に津田梅子、千円札は北里柴三郎が描かれた新紙幣。
これから、この3人に会う機会も増えそうです。
「お金」といえば、こちらは「金」。
インドで開かれた世界遺産委員会で「佐渡島の金山」の世界文化遺産登録が決定。
悲願が実り、県内はお祝いムードに包まれました。
〈住民〉
「大変喜んでおります」
かつての坑道をめぐる「史跡佐渡金山」では世界遺産効果で8月の来場者数は去年の約1.4倍に。
9月からはライトアップした金山を巡るナイトツアーも始まり、さらなる観光客の取り込みを狙います。
◆パリ五輪でメダルラッシュ
「金」といえばこちらも…… 。
パリオリンピック柔道女子48㎏級で角田夏実選手が日本のメダル第1号となる金メダルを獲得すると……勢いそのまま、日本はメダルラッシュに。
フェンシング男子エペ団体では新潟市西区出身の古俣聖選手が積極的な攻撃で銀メダル獲得に貢献しました。
〈古俣聖選手〉
「こんな歴史あるグランパレという大きい舞台で演出もすごい舞台で最高の舞台でとても楽しかったです」
男子バスケットボールでは新発田市出身の富樫勇樹選手がキャプテンとして出場。
競泳男子100メートルバタフライでは新潟医療福祉大学職員の水沼尚輝選手が自身初の決勝に進出。世界の8位でフィニッシュしました。
水球男子ではブルボンウォーターポロクラブ柏崎から3人が出場。
1次リーグ最終戦ではオーストラリアに逆転勝利を収めました。
女子7人制ラグビーでは新潟市秋葉区出身の原わか花選手がフィールドで躍動。
3勝をあげ過去最高の9位で終えました。
◆パリから帰国した原選手は
帰国した原選手は……
〈原わか花選手〉
「エッフェル塔と一緒に写真を撮りました。自分たちの仲間の声も聞こえないぐらいの 大声援の中でラグビーをして、興奮もありましたし、東京(五輪)のとき以上の楽しさを感じながらラグビーできました」
原選手は今シーズンをもって選手生活に区切りをつけ今後はラグビーの普及に努めたいといいます。
〈原わか花選手〉
「実際に出向いて一緒に体験しながら伝えていく活動ができたらいいなと思っています」
この夏、各地で発生したのがゲリラ豪雨。
7月25日には大雨が通勤時間帯を直撃。 新潟市内では道路が冠水しました。
川のようになった道路を走る車。
水しぶきが波のようになり、自転車を直撃……。
8月25日にも小千谷市付近では約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ「記録的短時間大雨情報」が発表されました。
長岡市ではアンダーパスが冠水……走行中の車が水に浸かりました。
台風10号が県内にも接近する可能性があり、災害への警戒が必要です。
こちらは「突然」の発表でした。
岸田総理が自民党の総裁選に立候補しないことを表明。
県選出議員の間にも動揺が広がりました。
〈自民党 細田健一 衆院議員〉
「(ニュースを)見てえっという感じ。党が変わったことを示せるような総裁選挙をまずやるということじゃやないか」
〈自民党 斎藤洋明 衆院議員〉
「いつ選挙があってもおかしくない状態だと思っている」
〈立憲民主党 菊田真紀子 衆院議員〉
「岸田さんの方が戦いやすかったというのは本音ですけども、どなたが今度、新しいリーダーになるのか空気が変わってくる可能性があるので気は抜けないと思います」
自民党総裁選は9月27日に開票。
それに先駆け、野党の立憲民主党でも9月23日に代表選が行われます。
この秋、政局が大きく動き出すかもしれません。
その日を待ちわびた約100人が列を作りました。
燕市の背脂ラーメンの老舗、杭州飯店がことし5月の火災から復活。
〈訪れた夫婦〉
「変わっていないと思います。おいしいまま」
〈杭州飯店 代表 徐直幸さん〉
「言葉にできない。ありがとうございます。ラーメンの味はそのままに今までと変わらない味でやっていきたいと思います」
様々な出来事があった、この夏。
あなたの思い出に残ったのはどんな出来事だったでしょうか。