【シリーズ衆院選】大分2区 保守分裂で三つどもえの戦いの激戦区 各候補の訴えと構図
政治への信頼回復が求められている今回の衆院選。シリーズで各候補者の訴えや戦いの構図などをお伝えしています。
17日は、保守分裂で三つ巴の戦いとなり、県内一の激戦区といわれる大分2区です。
大分2区に立候補したのは届け出順に、
立憲民主党の前職、吉川元候補。
無所属の新人、広瀬建候補。
自民党の前職、衛藤征士郎候補。
以上の3人です。
◆立憲・前 吉川元候補
「私はこの政治を、この社会のありようを変えていく」
立憲民主党から立候補したのは吉川元候補です。前回は自民党の前職、衛藤征士郎候補に654票差という僅差で破れ、比例復活での当選となりました。
衛藤氏とは5度目の対決となる今回の選挙。「小選挙区で勝たなければいけない」と意気込んでいます。
事務所開きには、推薦する連合大分の幹部などが出席。労働組合の支援を受けながら野党勢力を結集させ、小選挙区で悲願の初当選を目指しています。
◆立憲・前 吉川元候補
「中小、地場の所にきちんと支援をして賃上げができる、賃上げをできるようなそういう制度を作っていきたい」
◆無所属・新 広瀬建候補
「大分2区、変化が必要だと思います。進化が必要だと思っています」
大分2区の構図を一変させたのが、前知事・広瀬勝貞氏の次男で無所属・新人の広瀬建候補です。
勤めていた神戸製鋼を辞め2023年10月、日田市に移り、出馬表明しました。およそ1年、選挙区内を回りながら知名度アップを図ってきました。
希望していた自民党の公認は得られませんでしたが、海外駐在の経験もアピールしながら保守系として初当選を目指します。
◆無所属・新 広瀬建候補
「特に一次産業、農林水産業、このあたり大分県は裾野が広いので、今のビジネスのやり方でもまだまだ広げてまだまだ深めていける」
◆自民・前 衛藤征士郎候補
「最後の選挙で集大成として、これを何としてでも挑戦していきたい」
自民党から立候補したのは大ベテランの前職、衛藤征士郎候補。1971年に29歳で玖珠町長に当選して政治家の道へ。その後、半世紀近く国会議員を務めてきました。
しかし、派閥の政治資金を巡る問題では、収支報告書への不記載が明らかになりました。
逆風の中での選挙戦となりますが、自らの政治の集大成と位置づけて、衆院選14回目の当選を目指しています。
◆自民・前 衛藤征士郎候補
「地方の経済を立て直していく、 新しい地方経済の再生、創生をやる」
与野党一騎打ちだった前回とは大きく構図が変わった大分2区。
日田市から佐伯市まで県内で最も広い選挙区を舞台にいかに浸透できるかが選挙戦のカギとなりそうです。
14回目の当選を目指す自民党の前職と、小選挙区で悲願の初勝利を目指す立憲民主党の前職の戦いに、保守系で無所属の新人が割って入る保守分裂、三つ巴の構図となっています。