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県立高校の推薦入試で得点を上乗せする行為 「強化部枠」の生徒を優遇し全員が合格 大分

2025年1月22日 11:55
県立高校の推薦入試で得点を上乗せする行為 「強化部枠」の生徒を優遇し全員が合格 大分

2023年に行われた大分県立高校の推薦入試で、事前にリストアップした中学生に対し、合格が有利になるよう一定の得点を上乗せした学校があったことがわかりました。

大分県教育委員会によりますと、問題が発覚した県立高校では2023年の推薦入試に向けて、強化する部活を指定し、顧問が全国大会出場の実績などがある中学3年生をリストアップしました。

その後、高校の校長が中学の校長を通じて生徒の入学の意思を確認。その後、実際に推薦入試を受験した生徒については「強化部枠」として扱い、合格点の3割近くにあたる30点を一律で与えたということです。「強化部枠」の生徒は全員が合格しました。

こうした優遇措置について、学校側は公表しておらず、外部からの通報で実態を把握した文部科学省が県教委に調査を求めました。

そして、県教委が2023年の推薦入試を対象に、県内全ての高校を調べた結果、他にも1校で類似した事案が確認されたということです。

2校については、過去の試験もさかのぼって調査しましたが、優遇措置は2023年のみでした。

ただ、2校以外の他の高校に対しては、2023年の推薦入試以外の調査は実施していないということです。

県教委は「妥当性に乏しく大変遺憾。文科省の指摘を真摯受け止め、公正公平な入試に努めたい」としています。

最終更新日:2025年1月22日 11:55
    テレビ大分