ロートレック学んだ高校生が作品制作 感性あふれる作品並ぶ 松本市美術館
現在、松本市美術館で開かれているフランスを代表する画家「ロートレック」の展覧会。12日からは地元の高校生が”ロートレック”を学び感じた思いを込めた作品の展示が始まりました。
去年12月の松本市・エクセラン高校。
「ロートレックについてちょっと深く学びながら。ロートレックについて深く知っていきましょう」
美術史の授業でロートレックについて学ぶのは美術科の2年生・17人です。生徒たちは、4つの専攻ごとに1人1人が感じ取る”ロートレック”を作品で表現。展覧会と同じ会場の松本市美術館で作品を展示することになりました。
「絵画専攻は作品と絵葉書というかにもしたいと思う。絵葉書。私これがいい」
「絵画専攻」はロートレックに敬意を表して真似た=オマージュ作品を描くことにしました。
「この馬すき~」「わかる~」「これ」「本人やん」
「彫刻・工芸専攻」はロートレックの作品から着想を得た立体作品を。
「デザイン・メディア専攻」は架空の展覧会のポスターを提案。
「コミュニケーションアート」専攻はワークショップなどを企画・制作していきます。
「ちょっと調べていきながらラフスケッチどんどん書いて行ってください」
生徒たちは教科書などを参考にしながらそれぞれ作業を進めていました。
そしてロートレック展開幕の前日には、記念式典や内覧会に参加。初めて、作品を生で鑑賞しました。
エクセラン高校美術科 絵画専攻 護山梓さん
「すごい満足感で楽しませてもらいました。ネットで見ていたのと実際の物で刷られているのが全然違くて私一から書き直さなければいけなくなっちゃったので頑張りたいです」
Q.やっぱり生で見ると違うか?
「違いますね。本当にかっこいいです」
制作活動を続ける高校生たちにとって、大きな刺激になったようです。
1月27日。展示まであと2週間ですが、ほかの課題などによって、制作はなかなか進まず…。締めきりまで急ピッチで仕上げていきます。♪彫刻・工芸専攻 藤森晴希さん「モチーフの遠近感というのが今まで習ってきた作品と違ってアニメっぽい感じだったのでその感じたことを表現したい」「期間が迫ってきているのでクオリティーと相談しながら」
コミュニケーションアート専攻柳澤 生吹葵さん
「この絵の切り絵を作る予定です。自分が切り絵が好きで切り絵を簡単にできたらいいなとか楽しんでもらえたらいいなと思って」
悩みながらも思い思いに制作を進める生徒たち。
エクセラン高校美術科 主任小林努先生
「最近は地域の方々のご依頼とかこういう形でご依頼いただくことが多く、積極的に生徒に携わってもらって」
そして11日。
完成した作品が閉館後の美術館に展示されました。
エクセラン高校美術科絵画専攻 護山梓さん
「本当によかったです。もう間に合わないと思っていたからみんなの作品も制作途中はほとんど見ていないので展示されてどんな風になるのか楽しみです」
この作品は12日から見ることができ、訪れた人たちはロートレックのあと、高校生たちの作品も見て楽しんでいました。
見た人は
「素敵ですよね。切り絵もすごく良くてびっくりして切り絵になるとこうなるのかと思いながら。とても高校生の感性が豊かで」
高校生たちの思いが詰まった作品は来月30日まで展示されます。