【焼岳】松本市 シェルターなどの避難施設の設置へ 測量費用など新年度予算案に計上予定 2027年度の着工を目指す
岐阜県との境にある活火山「焼岳」について地元松本市がシェルターなどの避難施設の設置を進めることになりました。
12日開かれた焼岳の火山防災協議会で報告されたものです。
これまで水蒸気噴火を繰り返してきた焼岳。ちょうど30年前の1995年2月11日には、山頂から南東におよそ3キロの場所で水蒸気爆発が発生、当時、安房トンネルの建設工事にあたっていた作業員4人が死亡しました。
最近では2022年5月に噴火警戒レベルが2に引き上げられ、一時、登山道が通行規制。
去年6月には、火山性地震が増加しました。
こうした中で、市はシェルターの設置に向けて、候補地の絞り込みに着手したい考えです。まずは、測量などにかかる費用を来年度の当初予算案に計上する予定で、2027年度の着工を目指します。
松本市アルプスリゾート整備本部 宮澤憲治次長
「物理的に噴火から登山者の安全を守ることはもちろん、登るときの意識啓発にも役立てられればと思っている」
さらに今後は、大人数を収容できる建物の設置についても検討を進めるとしています。
焼岳は現在、噴火警戒レベル1の「活火山であることに留意」。登山をする際は、ヘルメットを着用するなどの安全対策が呼び掛けられています。