長野と岐阜の県境にある焼岳で山頂付近の火山性地震が増加していることから4日午前、気象庁は噴火が発生する可能性があるとして噴火警戒レベルを1から「2」に引き上げました。

気象庁によりますと長野と岐阜の県境にある焼岳では3日から山頂付近を震源とする微小な火山性地震が増加していて3日は20回、4日は午前9時までに20回観測したということです。このため気象庁は4日午前9時20分に活火山であることに留意の噴火警戒レベル1から火口周辺規制のレベル2に引き上げました。レベル2になるのは2022年7月以来です。

これを受け、松本市安曇のトンネル入り口には注意看板が設置されました。

山頂付近で緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続いており中長期的に火山活動が高まってきているということです。

現在、山頂付近の噴気の状況や、傾斜変動には特段の変化は認められていませんが、気象庁は、想定火口域から概ね1キロの範囲で大きな噴石などに警戒するよう呼びかけています。