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衆議院選挙 裏金議員の公認で揺れる自民党 野党は一枚岩となれるか?

2024年10月7日 20:36
衆議院選挙 裏金議員の公認で揺れる自民党 野党は一枚岩となれるか?

8日後に公示日を迎える衆議院選挙では、誰が、どのような形で立候補するのでしょうか。いわゆる裏金議員の公認で自民党が揺れる中、野党は一枚岩となれるか。最新情勢です。

5日。長野市で開かれた、自民党県連の会合。衆議院選挙で立候補予定の現職5人について、党本部に公認申請することを決めました。

Q「裏金があった議員について公認をどうするか…」

自民党県連 西沢正隆 幹事長
「公認については特に意見はなく、全会一致で決定をさせていただきました」

ところが、きのう…。

石破首相
『結果として、相当程度の非公認が生ずることとなるが、国民の信頼を得る観点から、公認権者として責任を持って最終的に判断をしていくものとする』

党の処分を受けなかった裏金議員については、選挙区での公認は認める一方、比例代表での重複立候補は認めないこととしました。これに該当する長野1区の若林健太議員は、7日朝の事務所開きで。

若林健太議員
「まだ正式な通知をいただいたわけじゃありませんが、比例重複を認めないというようなことが言われております。もとよりこの選挙区で、長野1区で当選することが前提だとこういうふうに申し上げておりましたが、まさに背水の陣での戦いということになるわけであります」

また、長野5区の宮下一郎議員は、「当事務所においては、派閥からの入金を収入として記載していたものの、派閥の収支報告書の訂正にあわせて、入金科目を修正したものであり、不記載として処分に該当するのであれば残念である。しかしながら、党本部の方針が決まれば、その決定に従い説明責任を果たし、小選挙区での必勝を目指して努力する覚悟である。」とコメントしています。

(※立憲県連代表へ要望書提出)
信州市民連合又坂常人 共同代表
「まとまらなければ勝てませんので、絶好の機会を今逃したら、今度いつ来るかわかりませんので、ぜひ各政党にはそういうことを要求したいと思っています」

一方、8年前の参議院選挙から野党の統一候補を訴え続けている信州市民連合は5日、立憲民主党、共産党、社民党の3野党を訪ね、候補者の一本化を求めました。立憲民主党と共産党は、3区と5区で、それぞれ公認の候補を擁立済み。4区については、これから立憲民主党の公認を得たいとする新人が先週、立候補を表明しました。

立憲民主党 杉尾秀哉県連代表
「4区も全体の大きな流れの中にあるということになると、まだ交渉の最中なので、そのまま公認を党本部の方に上申をするという段階ではないということですね。共産党さんの判断を待つ以外にないので、私は期待して、3区5区の共産党さんの判断も待ちたいというふうに思っています」

共産党県委員会 鮎沢聡委員長
「競合している3区と5区について、改めて議論をして時間的な問題等々で、厳しい、困難な面はあるが、最後までギリギリまで、中央の話し合いを見守りながら、努力しようじゃないか。国政選挙ですから、長野県委員会でパッと決めるわけにはいかないんですよね」

候補者が出そろう公示日まで、あと8日。与党内、野党内で腹の探り合いが続いています。