早く新米……コメ品薄で影響じわり 飲食店では「ご飯の大盛り」値上げ
私たちの生活に欠かせないコメの品薄問題。いったい、いつまで続くのでしょうか。長野市内の飲食店を取材すると在庫不足の影響で価格へのしわ寄せが出ていました。
「はいどうぞ~。お待ちどうさま~」
松本市から
「本当においしいです。期待以上です」
長野市で創業50年以上がたつ老舗の定食店。80以上あるという豊富なメニューの中で、人気のチキンカツ定食は、むね肉を1枚丸ごと使ったカツに山盛りのサラダ、ランチタイムにはサービスのコーヒーもついて950円。ボリュームと価格、それに、お店の温かいサービスが評判の店です。ボリューム満点のおかずに欠かせないのが「ごはん」。量は足りていると言いますが…。
久利多食堂 村山信夫さん
「値段の上りで(影響が)来ている。在庫がなくて取り合いになっているんでしょうね」
この店では決まった農家の米を毎週30キロほど仕入れていますが、今月に入り1袋の値段が1000円ほど値段が上がりました。そのため、これまでプラス50円だったご飯の大盛りを、今回50円値上げして100円にしました。
村山さん
「言い値だよね。でもね。これでお米が入ってこなきゃ商売できないですしね。安くしろ安くしろとは言えないですよね」
対策として1日に炊く量を日によって減らすことでロスを削減。ですが、その日のご飯が終わってしまい店を早じまいした日もあったと言います。
村山さん
「値段ももうちょっと考えていただかないと、現状維持で頑張っていきたいと思いますけどね」
大盛りの値上げに客は…。
長野市民は
「お店が負担するだけというのはおかしいので、そこは理解して、値段が上がればそれなりに払いたいとは思いますね」
新米の供給開始に期待はするものの店の不安はまだまだ続きそうです。