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妻殺害の罪に問われている元県議の裁判員裁判4日目 検察側の証人尋問で「被告人の車両と同一性が高い」防犯カメラ鑑定の大学名誉教授が証言【長野】

2024年10月21日 20:05
妻殺害の罪に問われている元県議の裁判員裁判4日目 検察側の証人尋問で「被告人の車両と同一性が高い」防犯カメラ鑑定の大学名誉教授が証言【長野】

3年前、塩尻市で妻を殺害した罪に問われている元県議会議員の男の裁判員裁判。
4日目の21日は検察側の証人尋問で防犯カメラの鑑定を専門とする大学の男性教授が出廷し、「被告人の車両と同一性が高い」と証言しました。

殺人の罪に問われているのは塩尻市の元県議会議員、丸山大輔被告50歳です。
丸山被告は2021年9月、塩尻市の自宅兼酒造会社で妻の丸山希美さん当時47歳の首を何らかの方法で圧迫し、殺害したとされています。
現在、法廷で争われているのは立証テーマの1つである「被告の事件当時の所在と移動状況」についてです。

裁判員裁判4日目の21日は、県警から防犯カメラ画像の鑑定依頼を受けた立命館大学名誉教授の男性が検察側の証人として出廷。
鑑定依頼を受けた県内6か所の防犯カメラで「どの場面においても被告人の車両と同一性が高い」と証言しました。
男性教授は県警が押収した丸山被告の車には購入後にできたと思われる傷やへこみなどがあり、固有の特徴があると説明。
その上で、鑑定した防犯カメラに映った不審車両と被告の持つ車の傷の位置やへこみの形などが一致したとしました。
一方、弁護側は傷の位置や形など「完全に一致したとは言えない」と反論しました。

夕方からは事件現場の隣に住む男性が出廷し、「事件当時の早朝に車のバックドアを開ける男の姿を見た」と証言。
これに対し弁護側は「車の色や顔までは認識できていない」と主張しました。
23日はこのテーマの論告と弁論が行われる予定です。