匂いでクマの痕跡をたどる“ベアドッグ”

４日午前5時すぎ、北佐久郡・御代田町で企業の敷地に入っていく1頭のクマが目撃されました。

この事態を受け、県のクマ対策員がクマの匂いや気配を察知する特別な訓練を受けたベアドッグと敷地内にクマがいないかどうか捜索しました。

県クマ対策員 井村潤太さん
「向こうに森があってここら辺の視界が遮られているので、最短ルートでいうとここら辺のイメージですけどね、抜けるとしたら」

御代田町では、３日もすぐ近くの雪窓公園付近で大型犬ほどのクマが目撃されています。

およそ300メートル離れた場所には「御代田南小学校」があり、クマが見つかっていないことから、児童たちには1人にならないよう注意が呼びかけられ複数人で下校していました。

そして午後1時ごろには、およそ1.5キロ離れた御代田町の西軽井沢公民館の周辺でもクマが目撃。

また隣の軽井沢町長倉では午後1時半ごろ、国道18号・借宿交差点近くでクマが目撃されました。

いずれも人や農作物などへの被害は確認されていません。

県クマ対策員 井村潤太さん
「若い若年の個体というところで自分の居場所をまだ確立できていなくて、
知らない土地で分からなくてちょっと右往左往して迷ってしまっているんじゃないかなって思っています」

■ 中野市
一方、中野市金井でも４日午前5時ごろ車で通りかかった人から「クマがいる」と警察に通報がありました。

湯本記者
「クマが目撃されたというこの辺りでは巨峰やシャインマスカットの畑が広がっています」

ちょうど1年前の9月には埴科郡・坂城町のブドウ畑でナガノパープルをもぎ取ってその場で食べるクマも撮影されています。

この時期、農家にとっても、クマの遭遇に注意が必要です。

農家は
「知らなかった朝5時から消毒やってたから、（クマは）そりゃ怖いですよ」

農家は
「気をつけてはいるけどもラジオ流していればいいって言うけどもね」

県は「ツキノワグマ出没注意報」の期間を11月14日まで延長しています。