猟銃の音「パン！パン！」

飯島榛菜記者
「先ほど銃声がなりました。猟友会や警察が1か所に集まり様子をうかがっています」

田畑が広がる北安曇郡・松川村の現場。

警察官が続々と駆け付け、猟友会のメンバーが駆除のため銃を構えるなど物々しい雰囲気に包まれていました。

５日午前6時45分ごろ、松川村の寺・観松院の近くで「67歳の女性がクマに襲われた」と近所の人から消防に通報がありました。

そのおよそ25分後。観松院の敷地内で住職の83歳の女性がクマに襲われました。

67歳の女性は顔を引っかかれたほか鼻の骨を折るなどの大けがです。

83歳の住職の女性はほおの骨を折るなどの大けがです。

通報した近所の人は
「（67歳女性が）頭のあたりを出血していたので、タオルで押さえる形で、このあたりは初めて。人が襲われるのショックで驚いている」

現場は松川村役場からおよそ1キロ離れた住宅や畑がある場所です。

さらに午前7時半ごろには、およそ1.2キロ離れた住宅の敷地内でクマとみられる足跡も見つかっています。

警察や村の職員が捜索していたところ、 正午ごろに、足跡が見つかった住宅の近くでクマの目撃情報が…

警察などが周囲を規制し、午後0時半ごろ、駆け付けた猟友会によってクマは駆除されました。

飯島記者
「クマはこの水路にいるところを 付近の住民が発見しました。その後ここで捕獲されたということです」

クマを発見した男性
「水路へ行ったらばシャバシャバという音で振り向いたらクマの背中が見えました。大きかったですこのくらいはありました」

2人を襲ったとみられるクマは体長1メートル30センチほどの成獣でした。

県内ではクマの目撃情報が相次いでいて、11月14日まで全県に「ツキノワグマ出没注意報」が出されています。