峠の国盗り綱引き合戦 静岡の貴重な領土を信州が奪う 諦めない気持ちが信州に大勝利をもたらす【長野】
飯田市と静岡県の浜松市が綱引きで領地を争う「峠の国盗り綱引き合戦」が22日行われました。親睦を目的に始めた戦いも今回で33回目。新型コロナの影響で4年ぶりの開催となりました。秋恒例イベント「峠の国盗り綱引き合戦」は、飯田市南信濃を「信州軍」県境を挟んでお隣、静岡県浜松市水窪町を「遠州軍」として、綱引きで領地を広げます。3本勝負のうち、先に2勝したほうが実際の県境とは別に定めた「国境」を相手側に1メートル動かせるというユニークな催しです。これまでの通算成績は「信州軍」の17勝15敗で2メートル分勝ち越してはいるものの、前々回からは2連敗中。3連敗は避けなければなりません。
お互いに譲らず1本目は引き分け。次の2本目も引き分けとなり、勝負の3本目へ。背中に背負った「信州」の文字にかけて、負けられない戦いです。一気に引ききる作戦で見事、信州軍が勝利を収めました。
♪信州軍平澤一也 主将「単刀直入にうれしいです。とにかく一人一人が諦めない気持ち、それが練習で培われた結果じゃないかなというふうに思います」
この結果、信州側の領地が3メートルまで増えました。国境をかけた綱引き合戦はこれからも続いていきます。