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【20年ぶり】新紙幣発行 岩手県内の一部金融機関でも両替始まる

2024年7月3日 16:59
【20年ぶり】新紙幣発行 岩手県内の一部金融機関でも両替始まる

 20年ぶりとなる新しい紙幣が3日、発行され、岩手県内でも一部の金融機関で、午後から新紙幣への両替が始まりました。

 丸谷記者のリポートです。

 丸谷尚志記者
「こちらが3日、発行された新しい1万円札、5千円札、そして千円札です。『3Dホログラム』が世界で初めて採用されています。早く手にしたいと窓口には多くの人が両替に訪れています」

 (両替した人 )

 岩手銀行本店では、専用の窓口で午後1時半から新紙幣への両替ができるようになり、最初の1時間でおよそ80人が訪れました。

 岩手銀行本店営業部 岩舘勝博 業務課長
「想像以上の(多くの)人が来た。遠方からも来てもらい驚いている部分もあるが、それくらい注目されている新紙幣の発行だと理解している」

 日本銀行本店などで金融機関に引き渡された新紙幣は3日だけでおよそ1兆6000億円分。

 2004年以来、20年ぶりに発行された新紙幣には、1万円札は実業家の渋沢栄一、5千円札は教育家の津田梅子、千円札は細菌学者の北里柴三郎の肖像がデザインされています。

 両替は東北銀行本店でも3日午後から始まったほか、北日本銀行では5日から本店・支店で行う予定です。

 岩手銀行本店営業部 岩舘勝博 業務課長
「旧紙幣は従来通り利用できる。(新紙幣が行きわたるのは)全体の供給量からすると、1年~2年ぐらいはかかるのではないかと考えている」

 なお、全国で見ると、新紙幣への対応は金融機関のATMが9割以上、コンビニやスーパーのレジも9割程度の見通しですが、飲食店の券売機は5割ほどに留まるなど、キャッシュレス決済が普及する中、対応に差が出ています。