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有効投票の7割が賛成で川南町議会リコール成立 議会は即日解散し3月2日選挙

2025年2月10日 18:58
有効投票の7割が賛成で川南町議会リコール成立 議会は即日解散し3月2日選挙
テレビ宮崎
宮崎県の川南町議会の解散の賛否を問う住民投票が9日行われ、賛成多数でリコールが成立、議会が解散しました。中学校の統合・新設などを巡り揺れる川南町政。町議会議員の選挙という形で、再び民意を問うことになります。

住民投票の結果です。当日の有権者は1万1973人で、投票率は50.51%。賛成が4230票、反対が1768票で、有効投票の過半数が賛成したため、住民グループの解散請求=リコールが成立。議会は即日解散し、40日以内に町議会議員選挙が行われることになりました。

(解散を求めていた住民グループ代表 押川義光さん)
「議会解散という運びになりました。これもひとえに町を愛して、これから希望ある町にしたいという思いの塊がこの結果を招いたと思う。」

(川南町議会 河野浩一前議長)
「接戦になると思っていたが、町民の目が厳しいというか、これが現実だと思う。しっかりと受け止めて、今後の活動につなげていきたい。」

議会の解散請求が成立するのは、全国では2012年の山梨県西桂町以来。宮崎県内では2002年の北浦町議会以来、23年ぶり。

全国的にも珍しい、議会の解散請求が成立するきっかけとなったのは、町内に2つある中学校を統合し、新校舎を建設する計画です。

2023年、新校舎の建設に反対した東・前町長が当選し、東・前町長を支持する議員が町議会の過半数に…。

その後、東・前町長が病気のため辞職すると、2024年8月の選挙で東町政の継続を訴えていた新人候補を退け、現在の宮崎吉敏町長が当選。新町長側と議会で「ねじれ」状態となり、副町長の人事案が不同意となるなど、町政の混乱が続いていました。

投票に訪れた町民に話を聞くと…。
(議会解散反対派)
「現状のままで、中学校の生徒たちが過ごしやすい環境にしてもらった方がいいと思う。」
「生徒の数は少なくなるから当然のことだが、下手なお金を使うよりは、既存の中学校をうまく利用する。小学校も同じことが起こってくる。」

(議会解散賛成派)
「子供が、いまからの川南や日本を背負うわけだから投資は必要。内部でごちゃごちゃするよりも、今からの川南をどうするかという議論をしないといけない。」
「議案を何でも反対はいかん。議会に若い人が全然いない。みんな70代くらいの年代ばかり。」

川南町選挙管理委員会によりますと、町議会議員選挙は2月25日告示、3月2日投開票の日程で行われることが決まりました。新年度当初予算案などを審議する定例町議会の日程にも影響が出そうだということです。
最終更新日:2025年2月10日 19:31
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