クリスマスイブ 大忙しの洋菓子店 ケーキ作りに込めた思い
きょうはクリスマスイブ…クリスマスに欠かせないものと言えばケーキですが、物価高は洋菓子店にも影響。
クリスマスを楽しんでもらおうと、苦しい中でも工夫を凝らしたケーキ作りが行われていました。
宮崎市で37年、洋菓子店を営むリューヌ・ドゥ・プランタン。毎年、クリスマスの時期は普段の10倍ほどのケーキを作ると言います。
きょうも多くの人がケーキを受け取りに来ています。
(親子)
「楽しみ」
Q.どんなケーキ?
「チョコ」
「(クリスマスケーキは)欠かせないですね。家族みんなで食べます」
(男性)
「少し高くはなってますけど1年に1回なので、子どもが楽しめたら良いと思います」
一方、オーナーシェフの松本さんは…
(松本富郎さん)
「もう例年にない苦労になりますね」
お店を悩ませているのは物価の高騰。
帝国データバンクの推計によりますとケーキに欠かせない小麦粉、卵、バター、砂糖、そしてチョコレートやイチゴも去年に比べて2パーセントから20パーセント値上がりしています。
(松本富郎さん)
「本当は上げたくないんですけど、もうどうしようもなくて…1割程度値上げということをせざるを得ない状況。これはもう全てのお菓子屋さん・洋菓子店、同じと思います」
物価高の影響もあり、このお店ではクリスマスケーキの予約数は1割ほど減少。そんな中、値上げ幅を少しでも抑えようと仕入れを工夫しました。
(松本富郎さん)
「私達が宮崎に住んでて良いのは、イチゴの生産者の方が近くにいらっしゃること。市場に出ないB級品のサイズが違うイチゴなどを直接農家の方から箱買いして、サンドなどには使えるんです。地元ということでイチゴの単価を下げられます。上に飾るのはやっぱりきれいな見た目の良いイチゴを使う。それはやっぱり高いですね。物価高の影響は大きいですが、ケーキのクオリティーは維持してお客さんにクリスマスを楽しんでほしい。」
ケーキには、そんな洋菓子店の思いも詰まっています。