宮崎でもサンゴの白化を確認 専門家「4回目の世界大規模の白化」 宮崎の海には沖縄に匹敵するほど多様なサンゴが生息
今回は、宮崎の豊かな海に生息するサンゴについて、宮崎大学農学部 海洋生物環境学科の深見裕伸教授に解説していただきました。
宮崎の海に広がるサンゴの群落
宮崎の海には沖縄に匹敵するほど多様なサンゴが生息し、延岡市や日南市・串間市を中心に80種以上のサンゴが自生しています。
サンゴの白化現象が発生
しかし今年の夏、栄松ビーチの海の中をのぞいてみるとサンゴが白くなっていることが確認されました。
深見教授によると、これは海水温の上昇による「サンゴの白化」だということです。
通常のサンゴ礁の色は茶色
今年10月に撮影したサンゴ礁。
白化していることが確認できます。
白化現象の広がりとその影響
今年、白化現象は宮崎だけでなく、沖縄県や四国、静岡県や神奈川県など日本各地で確認されています。
さらに今年は世界的に海水温が高かったため、サンゴの白化は世界中に広がり、今年は「4回目の世界大規模の白化」と言われています。
サンゴ礁は豊かな海の生態系を支える基盤です。
多くの生物や漁業、観光産業にまで影響が及ぶとされています。
宮崎の海でサンゴや色んな生物を観察し、自然環境について興味を持つことが大切だと深水教授は話します。