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米沢市のベンチャー企業が家畜用の新飼料開発 栄養吸収率高くコスト削減に期待 養鶏会社と実証実験開始へ「素晴らしい経費削減。ブランド鶏作りたい」 

2024年2月10日 12:02
米沢市のベンチャー企業が家畜用の新飼料開発 栄養吸収率高くコスト削減に期待 養鶏会社と実証実験開始へ「素晴らしい経費削減。ブランド鶏作りたい」 

家畜のえさが高騰する中、米沢市のベンチャー企業が栄養の吸収率が良く少ない量で済むようコメを加工した飼料を開発し、鮭川村の養鶏会社と共同で実証実験を行うことを発表しました。

米沢市の「アルファテック」は山形大学工学部発のベンチャー企業で、コメなどの穀物を粉砕するなどして消化のよい状態、「アルファ化」する技術を開発しています。「アルファ化」した穀物は栄養が吸収されやすいため少ない量で家畜を育てることが出来、飼料コストの削減が期待されます。今回は鮭川村の養鶏会社「アイオイ」と協力し「アルファ化」した米粉を鶏に与える初めての実証実験を行うということです。また、実験用の米粉には県産米を使用し、飼料の地産地消を加速させるねらいもあります。

アイオイ 五十嵐忠一社長
「エサ代には(全体の)50から60パーセントの経費がかかっている。すばらしい経費削減になり、(将来的には)山形県のコメを使ってやまがた最上どりを作りたい」
アルファテック駒井雄一社長
「実証実験を成功させてこの技術を日本全国に広めて世界にはばたくきっかけになれれば」

実証実験は早ければことしの春から始まり、半年から1年かけて生育状態などを調査します。