「復旧の力に」大雨で被災した山形県鮭川村で二十歳を祝う催し 復旧支援の募金も
お盆期間中の14日、山形県内各地で二十歳を祝う催しが開かれました。記録的な大雨で大きな被害が出た鮭川村でも「はたちを祝う会」が開かれ、会場では古里を支援しようと募金箱が設置されました。
参加者「久しぶり!」
14日、鮭川村で開かれた「はたちを祝う会」。2024年度に20歳を迎える村出身の41人が県内外から出席し、同級生との久しぶりの再会を喜びました。
参加者「(会うのは)人によっては3年ぶり、6年ぶり」「みんな変わっていて1回見ただけじゃわかんない感じ」「こっちは変わってる」「元々坊主で野球していた。高校卒業して髪伸ばした」
鮭川中学校の恩師 佐藤郁子さん「こうして皆さんとの再会の機会をいただけて本当にうれしく思う。人生に失敗はない。全てが学び、皆さんの経験となり財産となる。鮭川村の1人として自信をもって生きてほしい」
実行委員長・荒木禅さん「今まで支えられてきた立場から支える立場へと変わります。 人との関わりを大切にし責任ある行動をとり感謝の心を忘れずに社会に貢献できるよう日々精進してまいります」「きのうは緊張して眠れなくて今終わってほっとしている」
会の実行委員会は今回、7月の大雨によって被害を受けた古里を支援しようと会場の受付に募金箱を設置しました。
県によりますと、鮭川村では8日現在、住宅などあわせて150棟で建物の全壊や床上浸水などの被害が発生したほか、特産のキノコなどの農業被害も多数出ています。
会場では、参加者たちから古里の復旧を願う募金が寄せられました。
実行委員長・荒木禅さん「鮭川村の被害が大きく、実行委員会で集まって少しでも力になれればと思い募金をした。自分の家も断水したり電波が無くなったりした。被害に遭った人や家が壊れた人などに使ってほしい」
参加者から寄せられた募金は、元木洋介村長に手渡されました。今後、村の復旧費用に充てられるということです。