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山形県内全域に「インフルエンザ注意報」 過去10年で最も早い発表 患者数10週連続で増加

2023年11月1日 16:36
山形県内全域に「インフルエンザ注意報」 過去10年で最も早い発表 患者数10週連続で増加

山形県内でインフルエンザの感染が拡大しています。患者数は10週連続で増加し、1日、県内全域に「インフルエンザ注意報」が発表されました。過去10年間で最も早い発表です。

県内に43か所ある定点医療機関で10月29日までの1週間に確認されたインフルエンザの患者数は、前の週より84人増え、436人でした。患者数は10週連続の増加です。
1医療機関当たりでは10.14人で、今シーズン初めて「注意報レベル」の基準値となる10人を超えました。
これを受け、県は県内全域に「インフルエンザ注意報」を発表しました。これは今後4週間以内に大きな流行が発生する可能性があることを示したもので、過去10年間で最も早い発表となりました。
1医療機関当たりの患者数を保健所別に見ると、山形市が5.67人増えて24.89人。置賜が2.63人増えて15.38人となりともに注意報レベルが継続しています。続いて村山が5人、最上が3.25人で庄内を除くすべての保健所で前の週を上回りました。
県は「5月から7月にかけてオーストラリアで流行したが、水際対策の緩和によって日本にも流行が広がり、例年にない早い感染拡大につながったのではないか」としています。その上で、小まめな換気や手洗い、手指の消毒などの基本的な感染対策のほか、インフルエンザワクチンの早めの接種を呼びかけています。