減塩メニュー「ピリ辛納豆豚汁」を学生が考案 山形県庁食堂で提供始まる レシピも公開
全国の都道府県別で見た食塩摂取量の順位で、山形は男女とも全国平均を上回っています。食べ物から摂取する塩分を減らし、野菜をたくさん食べてもらおうと、米沢栄養大学の学生らが郷土料理の減塩アレンジメニューを考え、16日から県庁の食堂で提供が始まりました。
正午ごろの県庁内の食堂です。
中川悠アナウンサー「こちらがきょうの定食です。おいしそう!いい香りがしています。こちらの汁物が減塩になっているということです」
日替わり定食に添えられているのは「納豆汁」をアレンジした、その名も「ピリ辛納豆豚汁」です。みそを減らし、減塩タイプの調味料を効かせ、キムチを入れることで1人当たりの塩分は0.8グラムほどに抑えています。
中川アナ「とっても具だくさんですね。いただきます!うーん!キムチの辛さが効いています。納豆の香り、そしてお肉も野菜もゴロゴロ入っていて食べ応えがありますね」
県は3年前から減塩や野菜を多く摂る食生活を推進するプロジェクトに取り組んでいます。現在、県民の1日の塩分摂取量は男性が11・2グラム、女性が9・6グラムで、県はそれぞれ4グラムずつ減らすことを目標にしています。減塩対策について、食堂の利用者はー。
50代女性「料理は素材の味を多く引き出すようにしている。塩分も控えめにして」
80代男性「1人暮らしなので減塩対策は大変。出来上がった外食・惣菜が食事の主になっちゃう」
減塩メニューはプロジェクトに賛同した食品メーカー「味の素」が県立米沢栄養大学の学生に開発を依頼したものです。食べてみての感想はー。
30代男性「物足りなさは全くない。本当においしい。しっかり味もついていて。これ減塩メニューなんですか」
県がん対策健康長寿日本一推進課・安部菜緒里さん「外食の頻度が高いと塩分摂取量が増えやすいちょっとした工夫も日々の積み重ねになる」
減塩メニュー「ピリ辛納豆豚汁」は10月20日まで県庁1階の食堂で提供されるほか、レシピは県のホームページなどで公開されています。