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「業務時間や負担を軽減」 人工知能AIの活用を 酒田市で教職員向け講座

2023年12月18日 17:48
「業務時間や負担を軽減」 人工知能AIの活用を 酒田市で教職員向け講座

質問を入力すると対話型の人工知能AIが自動で返答するシステムChatGPTの導入がいま、企業や行政などで進められています。こうしたなか、教育現場で活用してもらおうと、教職員向けの講座がこのほど酒田市で開かれました。

酒田市で先週、開かれた「教員のためのChatGPT講座」には市内外の小学校から高校までの教職員およそ100人が参加しました。
「ChatGPT」は質問を入力すると人工知能・AIが自動で答えを返してくれる対話型のシステムです。人工知能があらかじめ学習したデータをもとに文章や表、画像の作成などが可能で、企業や行政への導入が進められています。
講師を務めたのは、日本マイクロソフトのフィールドエンジニアで佐賀大学非常勤講師の畠山大有さんです。畠山さんは、AIによる問題の作成、生徒の答案の採点や添削といった具体的な事例を挙げ、「教員の業務にかかる時間や負担をChatGPTの活用により減らすことができる」と説明しました。

日本マイクロソフト畠山大有さん「この文章は100点、50点 30点というかたちで特定の文章について重みをつける。そうすると入れた文章をもとにして生徒の文章は何点なのか聞くとちゃんと数字で返してくれます」

一方で、ChatGPTを使う上で注意すべき点もあります。畠山さんは、個人情報などの機密事項を学習させないようにすることや、AIが出力する文章を根拠なく正しいと判断しないことが必要と強調しました。

畠山大有さん「AIは仕事を奪いません。AIを使いこなしている人に仕事は奪われていきます」

講座では、参加した教員がそれぞれ持参した端末でChatGPTを使用し、実際の仕事に使う文章の作成を行う実技講習も行われました。

「大学入試の面接官から想定される質問について」「あ、いけるんですねすごい」

参加した教員「詳しく情報を入れることによってどういう面接での質問が想定されるかということも出力できるというのは大きな収穫。間違った文章を入れるとうまくできないんじゃないかと思っていたが恐れず使うことが大切だと学びました」

このほか、畠山さんは、「教育の場だけでなく裏方の事務作業にも積極的にAIを活用し、より多くの場面で教員の負担軽減に生かしてほしい」と話していました。