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笑いと元気を届ける 三刀流で活躍する女子大学院生 ミス花笠にアマチュア落語家

2023年12月1日 17:35
笑いと元気を届ける 三刀流で活躍する女子大学院生 ミス花笠にアマチュア落語家

山形大学で1日、ある特別な講義が行われました。講師を務めたのは山形大学の大学院生でありながらミス花笠、さらにはアマチュア落語家と二刀流ならぬ三刀流で活躍する女性です。

山形市にある山形大学小白川キャンパス。学生たちの前に現れたのは…

「山形大学大学院有機材料システム研究科の週末落語家SRKJD現役女子大学院生の宝笑亭熊水と申します。山形の皆さんに笑いと元気を届けています」

アマチュア落語家の宝笑亭熊水こと佐藤麗水さん(23)です。クマのキャラクターが好きなことが名前の由来です。

宝笑亭熊水さん「ぜひ名前だけでも覚えていただけたらなと思っております。こちらに高座名載っていますがこのように書いて橋本環奈です」

2017年「車と車がぶつかった。がんたーん」

YBCニュースエブリーでは6年前。高校2年生の熊水さんを取材していました。

佐藤さん「スマホなんですけど、これに落語を入れて音源を入れながら練習しています」

中学生のころ、国語の授業で落語に興味を持ったという熊水さん。山形市にあるアマチュア落語家の愛好会に所属しその腕前を磨いてきました。

落語「クリスマスにはみんなクリスマスケーキを食べるんだ。七福神の日は福神漬けだ」

その後は山形大学工学部に進学。この春からは山形大の大学院へと進み、米粉を使ったパンの研究を行っています。学業に励む一方、落語も続けています。
さらに熊水さんには大学院生、落語家のほかに3つ目の顔が…

「やっしょまかしょシャンシャンシャン。花笠まつり来てけろな」

なんと去年、ミス花笠に選ばれ、山形の夏の風物詩「花笠まつり」をPRしてきました。

宝笑亭熊水さん「花笠がもともと好きで山形ってどういうところだっけとあまり知られていないと感じて自分が山形を発信出来たらいいなと思った」

今回の講義は活躍する先輩学生の姿を見てほしいと大学側が企画しました。

学生「地域愛や地元愛はどうやって培われた?」
宝笑亭熊水さん「落語でいろんな地域に行って山形の人とかかわる機会が多かったので山形って温かいなと思ってミス花笠になる前は勝手に山形観光大使をやっていてそこで山形を知って知れば知るほど好きになった」

学生「座右の銘は?」
宝笑亭熊水さん「左右の姪かと思って何も考えていなかった。やっぱり笑顔でいることですよね。東日本大震災やコロナで人とかかわってつながることが出来なくなると1人でさみしい世界になってしまうので人とつながって笑顔で生活出来ることがいいと思う」

現在、大学院1年生の熊水さん。将来は県内の企業で働きながら落語の魅力を広めていくことが夢だといいます。

宝笑亭熊水さん「若い女性落語家は珍しがられたりはした。せっかく面白いのに落語は年上の方が聞くものと思っている人が多いので同じ世代の人とも話し合えたらいいなと思います。落語や花笠で山形を盛り上げて山形を世界に発信して明るい世界を作っていけたらいいなと思う」

大学院生、ミス花笠、それに落語家と3つの顔を持つ熊水さん。これからも多くの人に笑いと元気を届けます。