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鶴岡市の企業打ち上げ成功に湧く H3ロケット3号機に電子部品提供 瞬間見守る

2024年7月1日 17:50
鶴岡市の企業打ち上げ成功に湧く H3ロケット3号機に電子部品提供 瞬間見守る

1日午後、H3ロケット3号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。ロケットの電子機器を正常に動かすための部品を提供している鶴岡市の会社では、社員が打ち上げの様子を見守り、成功に湧きました。

正午過ぎー鹿児島県の種子島宇宙センターから国産の「H3ロケット」3号機が打ち上げられました。H3ロケットには鶴岡市で電子部品の設計・製造などを行っている「OKIサーキットテクノロジー」の「プリント配線板」が部品として使われています。

OKIサーキットテクノロジー鶴岡事業所豊倉 康夫技術本部長「プリント配線板は上に電子部品を載せて装置を動かすための土台となる製品。エンジンの制御とか通信関係の部分に使われている」

名刺サイズからA4サイズまで100種類もの「プリント配線板」が200枚ほど使われているということです。
今回、3号機の打ち上げの目的は地球観測衛星「だいち4号」の投入です。夜間でも観測が可能で災害時に被災状況の把握や防災に向けて活用されます。この「だいち4号」にも「プリント配線板」が使われています。成功すれば「H3ロケット」で打ち上げられた初の大型衛星の運用となります。
OKIサーキットテクノロジーの社内では打ち上げに合わせ社員が集まりその瞬間を見守りました。

【打ち上げ】「メインエンジンスタート」

白い煙を上げながらロケットが空に打ちあがりました。

【OKI社員】「おぉ (拍手)」

その後1段目エンジンの切り離しが順調に進み、想定通りの軌道上で「だいち4号」の分離が成功しました。
ことし2月の2号機に続いての打ち上げ成功に社員からは拍手と歓声をあがりました。

社員「分離するまでちょっとビビっていたが無事成功して大変良かった」
OKIサーキットテクノロジー鶴岡事業所豊倉 康夫技術本部長「いままでやってきたことが間違ってなかったんだなと実感できたのでこれを守りながら更なるいい製品を提供していきたい」

「鶴岡から宇宙へ」。今回の成功を機に鶴岡で製造された電子部品の宇宙産業への更なる貢献が期待されます。