大雨被害の施設修復 遊佐町で1000万匹のサケの稚魚放流へ 鶴岡市の園児たちも体験
サケの遡上で知られる遊佐町の月光川水系の河川ではいま、海へ渡るサケの稚魚の放流作業が終盤を迎えています。
遊佐町を流れる月光川水系の1つ滝渕川のそばにあるふ化場では、去年の秋に遡上したサケから採卵、授精させて誕生したおよそ1000万匹の稚魚が育てられています。去年7月の大雨ではふ化施設の一部に被害が出ましたが、修復が間に合い、稚魚の生育も順調に推移したということです。今年の放流は2月22日から始まり、体長5~6センチ、重さおよそ1グラムに育った稚魚を飼育している池から直接水路に放流したり、県内の他の河川に運んで放流したりしています。
枡川鮭漁業生産組合 尾形修一郎組合長(72)「今シーズンの遡上は少なかった。でも1千万粒の卵を確保出来た上に県外にも卵を出すことが出来たのでそれ相応の役割は果たせたのかなと思っている。卵はいま、生まれてどんどん放流しているがかなりいい出来」
この日は、鶴岡市を流れる水無川で近くの櫛引南保育園の園児たちが放流しました。また、鶴岡市内の別の川で行われる放流のために合わせておよそ20万匹の稚魚がトラックの水槽で運ばれました。
枡川鮭漁業生産組合 尾形修一郎組合長「出来ることはやっていると4年後の結果を待つばかりとある意味楽しみにしている」
こちらで育てられたサケの稚魚の今シーズンの放流は今週中には1000万匹に達する予定だということです。放流された稚魚はべーリング海からアラスカ湾を回遊するおよそ1万6千キロの旅に出て4年後に川に戻ってくるということです。