菊勇(酒田市)が自己破産を申請 負債総額は約9700万円…日本酒の「菊勇」や「三十六人衆」などの銘柄で知られる
日本酒の「菊勇」や「三十六人衆」などの銘柄で知られる酒田市の蔵元「菊勇」が自己破産を申請しました。負債総額はおよそ9700万円だということです。
民間の信用調査会社・帝国データバンク山形支店によりますと、酒田市黒森に本社がある日本酒の蔵元「菊勇」は2日、山形地方裁判所酒田支部に自己破産を申請しました。菊勇は、1973年に地域の酒造業者3社が合併して創業。地元の酒造好適米や豊富な地下水を利用して「菊勇」や「三十六人衆」などの銘柄の日本酒製造を主体として梅酒や米焼酎などの製造も行っていました。
1992年には銘柄名の「菊勇」に社名を変更。全国新酒鑑評会では過去に複数回の金賞を受賞するなど知名度も高く、インターネット販売では個人客のリピート需要もありましたが、日本酒消費の低迷や新型コロナウィルス感染拡大などの影響で業績が悪化したということです。去年9月期の年間売り上げは最盛期の2割未満のおよそ7100万円まで減少していました。負債総額はおよそ9700万円となっています。