受験機会が多くなる 山形県内すべての公立高校で前期と後期の選抜試験導入へ 2026年度から
2026年度から山形県内すべての公立高校の入学試験が前期と後期の2回の選抜を導入することが8日、決まりました。
県教育委員会は、今の中学1年生が受験する2026年度から県内すべての公立高校の入試で、前期と後期の2回の受験機会を設けることを決めました。
例年3月7日に実施している一般入試が2026年度以降は「後期一般選抜」となります。それに加えて実施されるのが「前期特色選抜」です。前期特色選抜はそれぞれの学校ごとに面接や作文などの受験科目を設定して行います。前期特色選抜の募集定員は音楽科と体育科を除きそれぞれの学科で5パーセントから50パーセント以内です。
実施時期は1月中旬か2月上旬かどちらかを、学校ごとに決定します。これにより受験生は同じ高校を2回受験したり前期と後期で違う高校を受験することができるようになります。
また、谷地・新庄北・新庄南・南陽・米沢東のあわせて5つの県立高校は、2025年度の入試から先行して前期・後期選抜を実施できるとしています。これら5つの学校は今後、それぞれ前期・後期選抜を実施するかを判断し、実施する場合は3月中に公表する予定です。
県教委は前期・後期選抜の導入により受験生にとっては入学のチャンスが増え、また学校にとっては教育理念に沿った生徒の受け入れにつながるといった効果を期待しています。