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積雪は去年の半分の2メートル 月山志津温泉の「雪旅籠の灯り」 3日の開催に向け作業急ピッチ

2024年1月29日 18:04
積雪は去年の半分の2メートル 月山志津温泉の「雪旅籠の灯り」 3日の開催に向け作業急ピッチ

宿場町の街並みを雪で再現する「雪旅籠の灯り」が2月3日から山形県西川町の月山志津温泉で始まります。急ピッチで作業が進む29日の現場を取材しました。

積雪量日本一とも呼ばれる西川町。1年前の月山志津温泉はー。

中川悠アナウンサー「私の身長が160センチなんですが今は4メートルほどの雪壁になっています」

29日に行ってみると…。

中川アナ「去年は奥の建物が見えなくなるほどの積雪だったが、ことしは2メートルほどの積雪に…」

暖冬と呼ばれる今シーズン。先週までの寒波の影響で一気に積雪は増えたものの、例年4メートルほど降るのに比べて、ことしは半分ほどに留まり、地元の人も「経験がない少なさ」と話します。
一方、温泉街の一角ではー。

中川アナ「温泉街の中でも一際、雪が積もっているこちら。中では雪をかき出す作業が進められています」

豪雪地・月山志津温泉で2006年から毎年2月に行われている「雪旅籠の灯り」。かつて出羽三山信仰で栄えた宿場町の街並みを雪で再現するもので、ろうそくの明かりが幻想的な雰囲気を作り出す、冬の一大イベントです。
今シーズンの状況はー。

月山志津温泉旅館組合・志田昭宏組合長「毎年、この時期だと4メートルぐらいは雪があって、結構余裕を持ってできるが、ことしは暖冬ということで雪の量がかなり少ないので周りにある雪をかき集めてなんとか開催できるよう作業しています」

各会場では土などで汚れていないきれいな雪をかき集めて雪旅籠を作ることになりました。作業は地元住民らによる実行委員会のメンバーを中心に1月17日から始まり、29日から本格化しました。
中でも作業が進んでいたのは、かまくらの中で飲食を楽しむことができるアイスバーです。

中川アナ「入ってみます!周りは氷の壁!中に入ると…風はあまり感じないですね。みなさんスコップや機械を使って雪を掘り進めているようですね。線に沿って丁寧に掘り進められています」

中川アナウンサーも雪を掘ってみましたが…。

中川アナ「ちょっと待って…固っ!雪というより氷の塊、全然取れない!」
作業している人(やってみてどうですか?)「気持ちいいです。良い運動になっています!ここにテーブルを置くのでカウンターになってその後ろにお酒やジュースを置いたりして氷の中で楽しめる場所になる」

旅館組合の志田組合長に会場を案内してもらいました。

志田組合長「ここは毎年作っている2階建て風の雪旅籠になります。(大きいですね)今、入口を掘りぬく作業をしていてその後に外部のデザインをして完成となります」

新型コロナの感染症法の位置づけが5類移行後初めての開催となることしは、5年ぶりにアイスバーの他にも雪旅籠の中に入って楽しむことができます。
雪旅籠の他にもー。

志田組合長「旅籠の向かいにサウナがあります!(雪に囲まれたここでサウナが楽しめるんですか)」

サウナの中に入ってみました。

中川アナ「ロマンチックな雪灯りを見ながらサウナ、より一層整いそうですね」

志田組合長「2月は週末を中心に各旅館に宿泊客がかなり入っている。平日も宿泊者の方に楽しんでもらえるようアイスバーを含めて連日オープンしているので、まだまだご予約いただきたい。暖冬の中でもイベントができるという強みがある。そこを皆さんに伝えていきながら楽しんでもらいたい」

雪旅籠作りは2月3日まで続き、イベントは3日から25日まで開かれ、期間中、1000人の来場が見込まれています。