山形県産ラ・フランス 去年の収穫量 平年より2割以上減少 霜被害や夏場の高温など影響
山形県産ラ・フランスの去年の収穫量が平年に比べて2割以上減少し、過去10年間で最も少なくなる見通しであることが県のまとめで分かりました。春先の霜被害や夏場の高温などが影響したとみられています。
12日に山形市で開かれた県「ラ・フランス」振興協議会で報告されました。
県の推計によりますと去年収穫された県産ラ・フランスは平年に比べて2割以上少ない1万1700トンで、過去10年間で最も少なくなる見通しです。
不作だった2021年に比べても300トン下回る見込みです。去年は春先の霜の影響で実が付かない園地が発生したほか、夏場の高温で果実が痛み、廃棄量が増加。さらに、栽培面積が年々、減少していることが主な要因としています。販売量はJA全農山形で、おととしに比べて4割近く減少したほか、卸売市場や直売所などでも1割から4割程度減りました。
JA全農山形鈴木雅昭園芸部長「数量が少ない分、価格については非常に高単価でそこだけ見れば喜ばしいがトータルの販売金額は前年を下回った」
山形丸果中央青果 鈴木繁美課長補佐「栽培面積が減っている現状でこれをいかにして増やしていくかを考えなければならない」
ことしも高い気温で推移していることから、生育が早まる可能性があり、県の担当者は「霜対策を行うなど、安定的な生産ができるよう周知してほしい」と呼びかけました。