山形県産サクランボ販売数量 前年を上回るも 高温の影響により一部の園地で葉が落ちる被害
ことしの山形県産サクランボの販売数量について、県は3日、1724トンと前年を上回ったことを明らかにしました。一方、一部の園地では、高温の影響で葉が落ちる被害が確認されているということです。
県議会農林水産常任委員会で県の担当者が明らかにしました。
県農林水産部地主徹部長「降霜の被害により結実が少ない地域があったが、販売数量は増加し、前年比107%となった」
県によりますと、ことしの県産サクランボの販売数量は、全国19の主要卸売市場で1724トンと、前年の1617トンと比べ、107%となりました。要因について県は、「霜の被害があった地域はあったが、 県全体で見ると平年並みの着果量が確保できた」「果実の肥大が良かった」などを挙げています。これに伴い、県さくらんぼ作柄調査委員会は予想収穫量を1万3200トンから1万3300トンへ上方修正しました。
一方、ことし夏の猛暑の影響で、大量に発生したダニがサクランボの葉の栄養を吸うことで、葉が地面に落ちる被害が報告されているということです。このため、来年産のサクランボの品質に 影響を与える可能性があるということです。
県スマート農業・技術普及推進主幹本田浩央さん「ことしの高温を受けての次年度の対策ということでは心配な部分がある現場に情報を流しながら進めている」
県は猛暑の影響で木が衰弱しやすくなっているとして、肥料や枝の管理を適切に行うよう呼びかけています。