山形市の西蔵王高原でウシの放牧始まる 新鮮な牧草たくさん食べ丈夫な体に
高原に春を告げるウシの入牧が10日から山形市の西蔵王高原で始まりました。ウシは秋まで牧場で過ごし、丈夫な体を作っていきます。
山形市の西蔵王放牧場で放牧が始まったのは、山形市と天童市の酪農家が育てた乳牛と肉牛あわせて16頭です。1頭ずつ体の高さと重さを測って消毒を済ませた後、いよいよ牧場に入ります。
「入牧を開始します」
標高600メートルから820メートルの高さに位置する西蔵王放牧場に入牧したウシの多くは出産を控えたメスです。
およそ80ヘクタールに及ぶ広大な土地を歩き回り、新鮮な牧草をたくさん食べることで、出産に耐えられる丈夫な体に育つということです。
石山牧場石山一幸社長「この調子で秋まで牧草を食べたら100~200キロくらい体重が増えるんじゃないか。ストレスなく育ったウシの牛乳はおいしい。乳質も良く乳量もいっぱい出してくれる」
この放牧場では今後さらに29頭のウシを受け入れる予定です。ウシは夏の間、放牧場の中で大きく育ち、10月下旬に酪農家の元へ帰る予定です。