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山形県の新県立博物館 延床面積が現在の3倍以上想定 施設整備費は133~151億円

2025年3月24日 9:18
山形県の新県立博物館 延床面積が現在の3倍以上想定 施設整備費は133~151億円

老朽化のため移転整備に向けた検討が進む山形県立博物館について、基本構想の策定を目指している検討委員会が24日開かれ、博物館の施設整備費として133億円から151億円が見込まれることが示されました。

山形市の霞城公園内にある県立博物館は開館から50年を超え、施設の老朽化が進んでいます。
新たな博物館のコンセプトや機能、立地条件などを盛り込んだ基本構想の策定に向けて、有識者から意見を聞いている検討委員会が24日開かれました。
この中で、施設の延床面積については、博物館の全ての機能を同一の敷地内に配置する「一体型」の場合は現在の3倍となる1万2625平方メートル。展示や教育などを担う施設と収集や保管を担う施設を別の場所に配置する「分散型」の場合は現在の3.4倍となる1万4321平方メートルが想定されることが示されました。
また、事業費は、施設整備費が133億円から151億円、また管理運営費が年間5億2千万円から5億7千万円を見込んでいます。このほか新博物館の機能の案として、「山形の自然、歴史、文化を象徴する資料などを次世代に伝えること」や、「誰にとっても訪れやすく、楽しく学べる展示環境」などが示されました。

委員「お母さんが博物館に行きやすい環境を作るためには、託児室、授乳室が必要。若い人向けにショップ、レストラン、カフェも充実させる必要がある」「山形には人々の信仰を得た豊かな山岳がある。そういうことを描く形で文章でも実際の展示でもできるといい」

基本構想は来年3月に策定される予定で、新年度は重点的なテーマでの調査などが行われる予定です。新博物館の開館には、これから10年ほどがかかる見通しです。

最終更新日:2025年3月24日 10:24
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