独自・容疑者「人にぶつかった認識なかった」 防犯カメラに走り去る車も 山形・死亡ひき逃げ事件
山形市内のコンビニエンスストアの駐車場で18日、88歳の男性が車にはねられ死亡したひき逃げ事件で、逮捕された男が警察の調べに対し「人にぶつかった認識はなかった」などと供述し容疑を否認していることがわかりました。
この事件は、18日午前11時40分ごろ、山形市久保田3丁目の「セブンイレブン山形久保田3丁目店」の駐車場で、近くに住む88歳の男性がバックしてきたピックアップトラックにはねられ死亡し、車はそのまま立ち去ったものです。
警察は、車を運転していた山形市江南4丁目の飲食店従業員・関口隆容疑者(55)を逮捕し20日、身柄を山形地方検察庁に送りました。
関係者によりますと、関口容疑者の車は、駐車場でバックした際、右後方から歩いてきた男性と衝突しました。さらに、車はそのまま方向転換をして倒れている男性に乗り上げていました。当時、目撃した店員が車の荷台に手をかけて関口容疑者に止まるよう叫び、車は10秒ほど止まりましたが、そのまま現場を立ち去ったということです。
現場近くに設置されている防犯カメラの映像では、事件発生直後、関口容疑者の車両とみられる白いピックアップトラックが北に向かって走行しているのが確認できます。
警察は、事件発生を受けて緊急配備を行い、自宅に止まっている関口容疑者の車を発見し任意同行しました。捜査関係者によりますと、関口容疑者は犯行後、現場からそのまま真っすぐ自宅に戻っていたということです。これまでの警察の調べに対し関口容疑者は「何かにぶつかったが人だという認識はなかった。また、何かに乗り上げたが人という認識はなかった」と容疑を否認しているということです。さらに、店員の制止については「声をかけられた認識はない」などと供述しているということです。
警察は引き続き、防犯カメラの解析などを進め、関口容疑者を追及する方針です。