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山形新幹線10日から全線運転再開へ 瀬見温泉の旅館では土砂の撤去作業に追われる

2024年8月5日 18:33
山形新幹線10日から全線運転再開へ 瀬見温泉の旅館では土砂の撤去作業に追われる

庄内・最上を中心に大きな被害をもたらした記録的大雨で、一部区間で運転を見合わせていた山形新幹線について、JR東日本は5日、8月10日から全線で運転を再開すると発表しました。一方、土砂が流入するなどの被害を受けた最上町の瀬見温泉の旅館では5日も土砂の撤去作業に追われました。

JR東日本によりますと、線路わきののり面が崩れた影響で大石田と新庄の間で運転を見合わせていた山形新幹線つばさについて、8月10日から全線で運転を再開すると発表しました。奥羽線も運転を再開します。ただ、一部区間で速度を落として運転するため、遅れが発生するとしています。

一方、大雨により山の斜面が崩れ土砂が流れ込んだ最上町・瀬見温泉の旅館「観松館」では現在も休業を余儀なくされています。暑い日差しが照りつける中、従業員およそ40人が連日露天風呂にたまった土砂の撤去などに追われています。

ゆめみの宿 観松館 高橋 裕社長「まだ細かい泥がいっぱいあるので掃除が大変地道にとっていくしかない。残っているとにおいや土ぼこりの問題があるのでオープンするまでに手作業でとっていくしかない」

記者リポート「大雨から1週間以上経過した現在も周囲には大量の土砂が堆積しています」

今回の土砂崩れで旅館の浄化槽が巻き込まれ、トイレが使えない状態となっています。復旧に時間がかかることが予想され、9月16日まで休業を延長するということです。

ゆめみの宿 観松館 高橋 裕社長「10月下旬くらいからこの辺も紅葉してくるのでそれを楽しんでほしいしお風呂もきれいに掃除して楽しんでもらいたい」

一方、戸沢村では5日現在、46世帯104人が避難所の戸沢学園で生活を続けています。今後の避難所運営の見通しについて村の担当者は次のように述べました。

戸沢村 危機管理室 安食 守室長「まずは秋まで雪が降るまでには避難所の体制をとく。それに向けて応急仮設住宅村営住宅等に避難者が入居する形をとっていくことで避難所を少しでも減らしていく」

仮設住宅は戸沢村名高にある旧戸沢小学校のグラウンドに設置を予定していて、現在、入居を希望する世帯の調査を進めています。