旅行と農作業をかけあわせたツアー 村山市のラ・フランス畑で収穫を手伝う
旅行と農作業を掛け合わせた農業ツアーが10日から、山形県内で始まりました。農業の人手不足解消に向けた一歩となるのか、関係者の期待が高まっています。
ツアーに参加しているのは、東京や大阪から県内を訪れた県外在住者7人です。
参加者たちは、村山市の大倉地区を散策し、地元ガイドの説明を受けながら自然を満喫したり、寺社仏閣を巡ったりして観光を楽しんでいました。
観光の後に訪れたのは地元の食材を使ったレストラン。参加者たちは芋煮や県産米、アケビなど山形の食材を味わっていました。
このツアーはJA全農山形と県、そして、大手旅行会社のJTBが主催したもので、農業に関心のある県外在住者に県内の観光と農作業を同時に体験してもらうのが狙いです。ツアーはことし6月にもサクランボ園地で行われ、今回の参加者は11日から、人手不足に悩むラ・フランス農家で農作業を行います。
大阪から参加中田順子さん「山形はどれをとってもすごく自然豊かなところで恵まれてるなと思って勝手にファンになりました。ラ・フランスを収穫すること自体が私にとってはすごくわくわくするし初体験なので楽しみたい」
東京から参加伊藤克也さん「ラ・フランス自体知らなかった。興味が湧いて前回に引き続き参加した。もしできればかじってみようかなと思う」
JA全農山形営農支援課 佐藤大輔さん「農作業に参加するハードルを下げたり山形県に来るきっかけを作るツアーを企画している。せっかく来てもらった方に山形の良さをより深く知ってもらうことがねらい」
ツアーの参加者は10月15日まで天童市と東根市、そして高畠町のラ・フランス園地で作業を行う予定です。