戸沢村 記録的大雨被害で避難生活送る村民に 新庄市の旅館など2次避難所提供へ
7月の記録的大雨で甚大な被害があった戸沢村は、現在、村内の学校で避難生活を送る人たちのプライバシーなどに配慮し、新たに新庄市などの旅館やホテルをいわゆる「2次避難所」として提供することを決めました。
戸沢村では7月25日の記録的な大雨の影響で28日現在、226棟の住宅の浸水被害などが確認されています。
避難所となっている村内の小中一貫校・戸沢学園には29日現在、古口地区と蔵岡地区の住民合わせて42世帯82人が身を寄せています。しかし、1か月余りにわたる避難所生活での疲労やプライバシーの配慮などが課題となっていました。
こうした中、村は住宅の復旧や10月上旬を予定している仮設住宅への入居まで時間がかかることから、旅館やホテルといったいわゆる「2次避難所」を提供することを決めました。
2次避難所は新庄市と大蔵村の宿泊施設を提供する予定で、現在避難所に身を寄せている住民全員が移動できるよう施設を確保する方針です。
蔵岡地区の自治会長を務める山崎昇さんも現在、避難所で生活しています。
戸沢村蔵岡地区会 山崎昇会長「生活空間や環境ががらりと変わるという点で、疲れが見えている住民も実際にいるので、そういう面での心身のケアができる所だと思う。感謝に堪えない次第です」
村は現在、2次避難所に移るかどうか避難している人たちに聞き取り調査を行っていて、希望しない人はそのまま戸沢学園で生活を送ることも可能だということです。
2次避難所の提供期間は仮設住宅の入居時期までを予定していて、住民の費用負担はありません。村は今後、早ければ9月中旬をめどに住民たちが2次避難所に入れるよう、調整中だということです。