小麦や卵などの材料費高騰 山形県内のケーキ店 価格据え置こうと工夫凝らす
まもなくクリスマス。この時期に需要が増えるのがケーキです。一方、小麦や卵など材料費は軒並み高騰しています。売り手にとって厳しい冬を迎える中、山形県内では企業の努力や工夫で価格を据え置く動きも出ています。
鶴岡市の老舗菓子店「木村屋」です。工場では日の出前の早朝5時から、クリスマスケーキ作りが始まっていました。ケーキの予約は12月18日の締め切りまでに、およそ4500件。現場はフル稼働で製造に追われています。
その一方で、悩みの種もー。材料費の高騰です。
木村屋 吉野隆一 社長「生クリームそれから砂糖 卵 バター小麦などが値上がりとくにイチゴ非常に難しい状況ですね」
イチゴは猛暑の影響で生育が遅れ、全国的な品薄に。まとまったサイズを確保するのが難しく、価格も高騰しています。ほかの材料も燃料費の高騰や円安などを背景に原材料費が軒並み値上がりしています。
こうした状況を背景に、木村屋ではことし、ケーキの販売数を例年に比べ1000個程度減らし、作りすぎを防ぐ対策を取りました。この対策で8号以上の大きなサイズを除くすべての商品の価格を据え置くことができたということです。
木村屋 吉野隆一 社長「できるだけ材料を集めてクリスマスを皆様から楽しんでいただけるようにケーキを作っていきたい」
木村屋では日からクリスマスケーキの店頭販売を始めます。ピークはクリスマスイブに当たる24日になる見込みです。