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被災地で「カーシェアリング」活用を 山形市のボランティア 東北の車を届ける

2024年1月17日 17:58
被災地で「カーシェアリング」活用を 山形市のボランティア 東北の車を届ける
能登半島地震で車を失った被災者に車を無料で貸し出す「カーシェアリング」という取り組みが始まっています。こうした中、山形市の女性がカーシェアリングの支援を行っている団体にボランティアとして参加し、17日、石川県に車を届けました。

能登半島地震で被災して車を失った人たちの家屋の片づけや移動を支援しようと、宮城県の日本カーシェアリング協会は、被災者に無料で車を貸し出す活動を15日から石川県七尾市で始めています。
東日本大震災や熊本地震などの被災地でボランティアに取り組んでいる山形市の大場美嘉さん(46)は、今回、車を石川県まで運ぶ、協会の運転ボランティアに参加しました。

大場美嘉さん「車が無いと普通の生活に戻れない。荷物も片づけられないなどがあると思うので、早く車を届けたいと思いボランティアに参加した」

被災地に届けられる車は、去年7月に秋田県で発生した豪雨災害の際に被災者に貸し出されていたもので、大場さんは秋田から積載車で軽自動車2台を運び、16午後、山形を出発。17日正午ごろ、石川県七尾市に到着しました。

大場美嘉さん「所々に通行止めがあったり、段差がすごかったり、気を付けて走らないと危なかった」

到着してすぐ、被災した人たちが車を借り受けている姿を見たといいます。

大場美嘉さん「ちょうど出発していく人や受け付けする人もいた。車がなく、買い物や通院、親が送って行けず、学校に行けないという声も聞いた。活用してほしい」

日本カーシェアリング協会によりますと、17日現在、石川県内で被災した人から「車を借りたい」という申し込みがおよそ250件寄せられているということです。
貸し出される車はこれまでに、大場さんが運んだ分を含め合わせておよそ30台となりました。今後、希望者全員に貸し出せるよう200台ほどに増やす予定だということです。