山形市の食品加工機器製造会社の工場跡地から基準値上回る汚染物質検出 市が汚染拡散防止措置求める
山形市でミシンや食品加工機器などの製造・販売を手がける企業の工場跡地から、基準値を上回る汚染物質が検出されていたことが20日、分かりました。現時点で健康被害は確認されていませんが、市は今後、汚染が広がらないよう措置を求めるとしています。
基準値を上回る汚染物質が検出されたのは、山形市宮町4丁目にある工場の跡地です。この跡地は市内にある「ハッピージャパン」が所有し、工場の解体工事に伴う土壌と地下水の調査で、法律が定める指定基準値を上回る汚染物質トリクロロエチレンなどが検出されました。
20日に開かれた市議会の常任委員会で、市の担当者は対応状況について次のように述べました。
山形市環境部 板垣裕子部長「周辺の井戸についても調査を市のほうでやっている。基準値を超えるような結果はなかった」
これまでのところ住民への健康被害は確認されていないということです。市は今後、この企業に対し、これ以上汚染が広がらないための措置を講じるよう指示するとしています。ハッピージャパンは調査結果をすでに市に届けて出ており「山形市の指導のもと汚染の拡散防止などの措置を講じ真摯に対処していく」とコメントしています。