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小林製薬「紅こうじ」健康被害 山形市で一時入院した人も 県内保健所に相談窓口開設

2024年4月1日 19:33
小林製薬「紅こうじ」健康被害 山形市で一時入院した人も 県内保健所に相談窓口開設

小林製薬の「紅こうじ」を含んだサプリメントで健康被害が相次いでいる問題で、県内で新たに山形市でも、摂取した人が健康被害を訴え、一時、入院していたことがわかりました。こうした中、県と山形市は1日から県内の保健所に相談窓口を開設しました。

小林製薬の紅こうじを使用したサプリメントをめぐり、山形市は、摂取した市民の1人が腎機能が低下するなどの症状を発症し、去年12月からことし1月までおよそ1か月間、市内の病院に入院していたと発表しました。

このほか、県内ではこれまでに、問題となっているサプリメントをことし1月から1日3粒のペースで摂取していた庄内地方の高齢男性が急性腎障害を発症し、入院しました。
県内でも健康被害が相次いでいることを受け、県などは県内5つの保健所に相談窓口を開設しました。

吉村知事「不安に思っている人もいると思い、相談窓口を本日から県内5つの保健所に設置した」

相談窓口では、小林製薬の紅こうじを使用したサプリメントなどを摂取した人などからの相談を電話で受け付けます。
このうち、山形市の村山保健所では午前8時半からの受付開始とともに複数の問い合わせが寄せられたということです。

村山保健所生活衛生課・木幡慎太郎さん「本日午前中の間に、(対象の紅麹製品を摂取した)村山地域に住む2人から相談が寄せられた。それ以外には紅麹を使った一般的な食品を食べて大丈夫か相談があった」

村山保健所によりますと、問題のサプリメントを摂取したと相談を寄せた2人については、今のところ体調に変化は出ていないということです。
また、これまでのところ、健康被害の相談は寄せられていないということです。

村山保健所生活衛生課・木幡慎太郎さん「体調悪い人は医療機関の受診をお願いしたい。そのほかご相談などあれば保健所に問い合わせしてほしい」

各相談窓口の電話番号は、山形市保健所が023-616-7280、村山保健所は023-627-1253、最上保健所が0233-29-1260、置賜保健所が0238-22-3740、庄内保健所が0235-66-4934です。受付時間は平日の午前8時半から午後5時15分までとなっています。

また、山形市によりますと、市内のドラッグストアなどで、問題となっているサプリメントが販売されていることを確認したということです。取り扱いのある店では現在、販売を中止し、商品の回収を行っています。商品を購入した場合は、店舗に持ち込めば回収されるということです。