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長井市が窓口で話し言葉を文字に変換し表示するシステム導入 耳の不自由な人や外国人をサポート

2024年4月10日 17:08
長井市が窓口で話し言葉を文字に変換し表示するシステム導入 耳の不自由な人や外国人をサポート

耳の不自由な人やお年寄りの窓口対応をサポートする山形県内初となる画期的なサービスが長井市で始まりました。話し言葉が瞬時に文字に変換されます。

長井市役所で3月に導入されたのが字幕表示システム・「Cotopat」。県内初のサービスです。これまで、耳が不自由な人などを対象に筆談で対応していましたが、システムの導入で職員の話し言葉をリアルタイムで窓口に表示させることが可能となりました。

長井市福祉あんしん課大津和也さん「どういった申請をお考えですか?」(小坂憲央アナウンサー)「転入を」「転入届を記入していただきたいので少々お待ちください」
小坂アナ「会話の際に耳の不自由な方が聞き取りにくいことがあるかもしれませんが目の前に文字がリアルタイムに表示されるので非常にわかりやすいです」

長井市福祉あんしん課大津和也さん「窓口には耳の聞こえない方や高齢者の方日本語に不慣れな外国人もいらっしゃる。そういったみなさんに対応するため今回、字幕表示システムを導入した」

さらに、日本語に不慣れな外国人への対応も可能です。
日本語から英語や中国語など134の言語に翻訳され、同じようにアクリル板に文字が映し出されます。現在は、職員が話す日本語のみが翻訳の対象となっていますが、今後の技術対応で、相談者の話す言語を日本語に翻訳し、互いにやり取りすることも可能となる見通しです。

長井市福祉あんしん課大津和也さん「今までは筆談を中心として情報が十分に伝わらないということがあったがタイムリーに情報が伝わるので十分に伝えられると思っている。外国語について開発会社では、相互に情報共有できるよう開発を進めているので期待している」

アクリル板には文字を表示するだけでなく、必要な本人確認書類などを画像で表示することもできます。「Cotopat」は現在、市の福祉あんしん課に1台設置されていて、今後の利用状況に応じて、台数を増やす方針です。