猛暑が予想される夏 コメの生育に影響出ないよう山形県やJAの関係者らが検討会議
去年に引き続きことしの夏も猛暑が予想されています。今後、コメの生育に影響が出る恐れがあるとして、山形県やJAの関係者らが3日検討会議を開きました。
山形市で開かれた会議には、県やJAなどの関係者が出席しました。
去年の県産米は、例年にない高温と少ない雨の影響で、粒が白く濁った「白未熟粒」が多く発生し、一等米比率は過去最低となりました。
会議には山形地方気象台の調査官も出席し、ことし7月から9月の気温も高いことが予想されると述べました。
山形地方気象台 森 浩俊調査官「どのぐらい暑くなるかはなかなか難しい。チベット高気圧の張り出しや太平洋高気圧の張り出しが重なって起こるとかなりの高温、猛暑になる」
県によりますと田んぼの水をあえて抜いて肥料の吸収を良くする「中干し」と呼ばれる対策が有効としています。また、設定気温を超えたことを生産者にメールで知らせる「高温アラート」の活用を呼びかけるとしています。
県農林水産部・中野憲司技術戦略監「去年何をすればよかったのかこの冬から高温対策マニュアルを作って考えてきた。今まで勉強したことやるべきことをしっかりとやって去年の轍は絶対に踏みたくないという気持ちできょう会合をした」
また、気温が高くなると「斑点米カメムシ」の活動が活発になることから、県では草刈りの徹底などを呼びかけることにしています。「斑点米カメムシ」は穂の汁を吸う害虫で、コメに黒い粒ができ、一等米比率に影響するということです。