山形県内の一等米比率47.4% 猛暑の影響で過去最低 吉村知事「厳しい状況」
ことし山形県内で収穫されたコメの最新の一等米比率が1日、公表されました。猛暑などの影響で10月末現在47.4パーセントと去年の同じ時期の半分以下で、現行の検査制度が始まって以来、過去最低となりました。
東北農政局が発表した県内でことし秋に収穫されたコメの一等米比率は10月末現在、「47.4パーセント」で、現在の検査制度が始まった2006年以降で最も低くなりました。去年の同じ時期と比べると、48.1ポイントの大幅な落ち込みで、東北6県の中でも最も低く、また全国平均と比べても13.9ポイント下回っています。
東北農政局は「猛暑と少雨の影響が大きい」とみています。
隣県の数値を見ると、新潟県が去年を60.1ポイント下回る「15.7パーセント」、秋田県が31.8ポイント下回る「58.2パーセント」と東北・北陸の日本海側で一等米の比率が大きく下がっています。
県内の主要銘柄ごとの一等米比率は「雪若丸」が88.1パーセント、「つや姫」が54.1パーセント、「ひとめぼれ」が52.4パーセント、「はえぬき」が37.2パーセントなどとなっています。
県産一等米比率の大幅な低下を受けて吉村知事は「非常に厳しい状況であると受け止めている。今後の厳しい気象条件の中でも高品質なコメ作りができるよう、新品種の開発や栽培方法の研究を加速させる」とコメントしています。