「一等米比率が日本で一番高かったのは雪若丸」 ブランド米生産者が異常気象対策学ぶ
全国のブランド米の生産者が集まり、情報交換を行うイベントが8日山形県天童市で開かれ、専門家が近年の異常気象への対策などをテーマに講演しました。
大会は全国の生産者の交流や技術向上などを目的に開かれ、会場には、和歌山や長崎といった全国各地の生産者やJAの関係者などおよそ400人が出席しました。
はじめに主催者を代表して吉村知事が「交流を深め全国に仲間を作り各産地の魅力や水田がもたらす恵みを発信してほしい」などとあいさつしました。その後、福島大学副学長でイネの品質や収量の向上策を研究している新田洋司教授が基調講演を行いました。
ことしの夏は、記録的猛暑の影響でイネの粒が白く濁った白未熟粒が多く発生し、県産米の一等米比率は9月末現在54.7%と全国平均と比べて4.9ポイント下回っています。
全国的にみても、北陸や東北の日本海側が大きく一等米比率を落とす状況で、新田教授は今後、より暑さに強い品種を多く栽培する重要性を強調しました。
福島大学・新田洋司教授「ことしは一等米比率が日本で一番高かったのは雪若丸。品種を変えるというのは一番大きなポイント施肥や水管理で緑の葉を保って葉を厚くする根の活力を低下させないことで高温に強く登熟力を維持することで白濁をおさえることができる」
このほか、会場では全国各地のブランド米や、米焼酎などの加工品が展示され、注目されていました。