山形・寒河江市で観光サクランボ園オープン 「双子果」の影響で収量減も
露地物サクランボのシーズン到来です。寒河江市では30日、観光サクランボ園がオープンしました。しかし、ことしは実が2つくっついている「双子果」による影響が出ています。JAさがえ西村山管内では今シーズン、去年より収量が2割ほど少なくなる見込みだということです。
30日にオープンしたのは、寒河江市内に2か所ある露地物の観光サクランボ園です。
このうち、三泉観光サクランボ園では、関係者がテープカットで開園を祝いました。そして、市内の保育所の子どもたちが園地に入り、早生品種の「紅さやか」を味わいました。
園児 「うまい!5個ぐらい」「おいしい」「酸っぱくて甘いって感じ」
JAさがえ西村山によりますと、ことしのサクランボは平年より1週間から10日ほど生育が早く、雨が少ないことから糖度が高いということです。
中川悠アナウンサー「真っ赤に実ったサクランボがたくさんなっています。こちらは「紅さやか」。ことしの「紅さやか」は、これまでで1番といってもいいくらい非常に出来がいいということなんです。早速私もいただきます。甘い、程よい酸味もあっておいしい」
一方、県内では、去年夏の猛暑の影響で、実が2つくっついた「双子果」が多くなっています。「双子果」は生食用の商品としては売り物にならないため、収量への影響が懸念されています。JAさがえ西村山の管内では、今シーズン、去年より2割ほど収量が少ないということです。
JAさがえ西村山特販部 菱沼研部長「ことし霜被害はなかったが、昨年の夏または秋の高温によって、ことしは双子果が多い状況。その分収量が落ちているが、味はとても乗っている。おいしいサクランボを食べていただけると思う」
今後は6月初めから「佐藤錦」が、6月中旬からは「紅秀峰」が収穫の最盛期を迎えるということです。
「双子果」は、30日に取材した園地でもいくつか確認できました。JAの担当者によりますと、「双子果」は、6月に最盛期となる「紅秀峰」と「佐藤錦」で目立っているということです。この影響でJAさがえ西村山管内の収量は、「紅秀峰」が去年の半分ほどに落ち込み、「佐藤錦」が去年より2割ほど少なくなる見通しです。例年、6月の終わりまで営業している園地でもことしは早く営業を終了するところもあるかもしれないということでした。