山形県内のサクランボ園に助っ人 日航社員が選別作業 慢性的な人手不足解消のため
サクランボの収穫が本格化するなか、JAL・日本航空の社員が10日、山形県東根市でサクランボの箱詰め作業などを行いました。
この取り組みは県内の農業現場で課題となっている人手不足の解消につなげようとJA全農山形と大手旅行会社のJTBが連携しおととしから行っているものです。サクランボ農家には日本航空の社員が派遣されています。
10日は呼びかけに応じた社員7人が午前9時半から東根市蟹沢にある鈴木農園で佐藤錦の選別と箱詰め作業などを行いました。
この女性は仙台市の東北支社で客室乗務員を務める相沢枝穂さんです。宮城県石巻市出身の相沢さんは今回初めてサクランボの選別作業を行いました。
相沢さん「農家さんって本当に手作業でひとつひとつ大変なんだなと思い、利用客から山形に行くという話をいただいたらぜひ山形のサクランボを召し上がってきてくださいと話したい」
一方、これは収穫したサクランボをサイズごとに自動で選別する機械です。
日本航空東北支社 高橋秀次事業部長「サクランボが本当に繊細で手で触るのもドキドキしながら優しく丁寧に触らなければと思い 作業している」
鈴木農園では市内におよそ1.2ヘクタールのサクランボ畑があり、佐藤錦は例年4トンほどの収量があるといいます。しかし、作業は短期間で集中的に人手が必要になるため慢性的な人手不足が続いているといいます。
鈴木農園 鈴木克也さん「普段は収穫を3人、箱詰めを5、6人でやっている。すごく助かる。人手が足りないという課題があるので、手伝ってもらえるのは助かる」
日本航空では6月30日までの期間中、毎日、5人程度延べ120人の社員を日帰りで鈴木農園に派遣する予定です。