「伝統的酒造り」無形文化遺産に 県内酒蔵からも喜びの声 富士山麓の神社で「奉告祭」山梨
日本の「伝統的酒造り」がユネスコの「無形文化遺産」に登録されることが3日、決まりました。県内の酒蔵からも喜びの声が聞かれました。
ユネスコ無形文化遺産への登録を決める会議は南米のパラグアイで開かれ、3日未明、「伝統的酒造り」の登録が決まりました。
こうした中、富士吉田市の北口本宮冨士浅間神社では大月市の酒蔵「笹一酒造」による奉告祭が開かれ、関係者が登録決定を祝いました。
鏡開きも行われ、参拝者に日本酒が振る舞われました。
日本酒を飲んだ参拝客は
「おいしい、大好き!」
笹一酒造 天野怜 社長
「特に富士山の麓には非常にインバウンド客も多いので、そういった方にとって大きな観光資源に今後日本酒がなっていくのではないか」
今回、無形文化遺産への登録が決まった「伝統的酒造り」は、穀物を原料とする「こうじ」を使って発酵させる手作業の技術です。創業360年以上の「笹一酒造」でも代々、伝統的な製法での酒造りが行われ、北口本宮冨士浅間神社には神事に使うお神酒を納めてきたということです。
県酒造組合の会長でもある天野社長は「山梨のブランド力を武器に今後、激しくなる国内競争を勝ち抜いていきたい」と話していました。