「コーセー」新工場にP2Gシステム活用 山梨県と基本合意 南ア市で7月着工 山梨県
山梨県は14日、化粧品大手「コーセー」が南アルプス市に建設する新工場について、県独自のシステムで製造したグリーン水素を活用することなどで企業側と基本合意しました。
基本合意を交わしたのは、山梨県と「コーセー」、「コーセーインダストリーズ」の3者です。
14日は東京都内で締結式が行われ、長崎知事とコーセーの小林一俊社長、コーセーインダストリーズの小林正典社長が基本合意書に署名しました。
合意により、コーセーが南アルプス市で7月に着工する新工場の建設に県営水力発電所の電力を使用します。
建設段階で水力発電所由来の電力を100%使う取り組みは、国内初だということです。
また、工場の完成後は、化粧品製造に必要な熱エネルギーとして、県独自の「P2Gシステム」で製造したグリーン水素を利用します。
締結式で長崎知事は今回の基本合意について、「脱炭素化を目指す国内外の企業がP2Gシステム導入を検討するきっかけになる」強調。
コーセーの小林一俊社長は「水を中心とした理想通りの工場を実現することができる」と述べました。
南アルプス市に建設するコーセーの新工場は2026年の稼働を予定しています。