市川三郷町の小中学校「半数以下が適正」10校➡4~5校へ 専門家委員会が結論 山梨
市川三郷町の小中学校の再配置案を検討している専門家委員会は14日までに、現在10校ある小中学校について「半数以下とするのが適正」と結論付けたことが分かりました。
市川三郷町はおととし、「財政緊急事態宣言」を発表。公共施設の統廃合を決めたほか、去年6月には小中学校の規模や適正配置を検討する専門家委員会を立ち上げて協議を進めてきました。
町や関係者によりますと、検討委員会による議論は続いているものの、学区や児童・生徒数から現在の「6小学校・4中学校」から「3小学校・1ないしは2中学校」とするのが適正との結論に至っているということです。
それによりますと、小学校は旧町村ごとに1校を残す方針で、旧三珠地区は大塚小と上野小を統合して「上野小」、旧市川地区は市川小と市川南小、市川東小を統合して「市川小」とし、旧六郷地区の六郷小はそのまま存続します。
また、中学校は三珠中、市川南中を「市川中」に統合して六郷中を残すか、4校を「市川中」1校に統合する案が浮上しているということです。
町は14日から議論の状況を示す町民説明会を開き、来年度にも正式に小中学校の再配置計画を決定します。
取材に対し町は「小中学校の再配置はあくまで学校の規模など子どもたちの適切な学習のために行う」としています。町内の学校が半分以下となる大規模な再配置案だけに、今後は町民の理解が進むかが課題となります。