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なぜ?一般利用解禁から20年「AED」屋外設置を進めるワケ「救命率向上へ活用を」 山梨

2024年9月25日 16:08
なぜ?一般利用解禁から20年「AED」屋外設置を進めるワケ「救命率向上へ活用を」  山梨

 心臓が止まった人に電気ショックを与えて蘇生を図る医療機器といえば「AED」です。山梨市では今年度から、屋外への設置を進めています。なぜなのか取材しました。

 一般の人も使えるようになってから今年で20年を迎えた「AED」。それにより、これまで8000人以上の命が救われたといいます。

 山梨市では今年度から雨などを避ける収納BOXを整備し、AEDの屋外設置を進めています。整備には1つあたり20万円近くかかりますが、これまでに小中学校のグラウンドなどを中心に市が管理する13台を建物の外に移しました。なぜ屋外への設置を進めているのでしょうか…

山梨市健康増進課 鈴木遥佳 主任
「市民や団体から夜間や休日での使用方法はどうしたらいいかという問い合わせがあり、検討していくきっかけになりました」

AEDは市役所や学校など公共施設内に設置されることが多く、夜間や休日に施錠されると使うことができません。屋外にあれば時間を問わずいつでも使えるほか、施設内まで取りに行く時間が省け速やかに救命処置に入れるメリットがあります。

山梨市健康増進課 鈴木遥佳 主任
「市民の皆さんに周知して知っていただき、万が一の緊急時に救急車が到着するまでの間、救命率を少しでも上げていただくようにぜひAEDを活用していただきたい」

 市ではAEDの設置場所や収納BOXの開け方などをホームページで周知し、引き続き、屋外への設置を進めることにしています。

    山梨放送