消火ホース先端「管鎗」25本なくなる 金属窃盗か「放水できない」憤りの声 山梨県
峡北地域で消火栓の格納箱に入っているホースの先端「管鎗」25本が相次いでなくなっていたことが21日、分かりました。
管鎗がなければ火災の際に放水することができず、関係者からは憤りの声が聞かれます。
韮崎市によりますと、4月16日に韮崎市龍岡町に設置している2カ所の消火用格納箱から、ホース先端の「管鎗」がなくなっていると警察から連絡がありました。
同様の被害がないか確認したところ、4月24日までに市内の8つの地域で計22本の管鎗がなくなっていて、市は新たに購入するなどして対応したということです。
同様の被害は北杜市内でもー
北杜市の職員
「管鎗を盗まれた格納箱がこちらになります」
被害が確認されたのは北杜市長坂町の消火栓で、5月上旬までに3カ所の消火用格納箱から管鎗が1本ずつなくなっていました。
市は新たに1本8500円のアルミ製の管鎗を購入し、設置しました。
北杜市消防防災課 小野弘さん
「盗まれた管鎗は『砲金』で作られている管鎗になります。誰でも使えるような形状にしておきたいので鍵をつけるのは難しい。火災が起きた時にここに来て管鎗がないと火を(消す)対応もできないので、やめていただきたい」
韮崎市と北杜市は金属を狙った窃盗事件とみて警察に通報し、消防団とともに警戒を強めています。